JR東日本は、福島駅付近でのアプローチ線工事進捗に伴い、昼間時間帯の在来線(奥羽本線)列車について一部区間で運転を取り止めます。
期間は2022年3月12日(土)から約1年間の予定で、奥羽本線の福島駅〜庭坂駅間において昼間時間帯の普通列車計3本(下り2本・上り1本)の運転が取り止められます。
運休区間ではバスによる代行輸送が実施されます(運転時刻は下表を参照)。福島駅方面と米沢駅方面をまたがって利用する場合は、庭坂駅で列車と代行バスを乗り換える必要があります。代行バスの福島駅〜庭坂駅間の所要時間は約31分で、通常の列車(約8分)より乗車時間が長くなります。また、交通事情等により代行バスの到着が遅れ、乗り換えができない場合があります。代行バスの乗降場所は、2022年1月中旬頃に駅や車内に掲出されるポスターで告知するとのことです。
なお、山形新幹線「つばさ」は工事の影響を受けないため、終日通常通り運転されます。
新幹線と奥羽本線を結ぶ既存のアプローチ線は新幹線福島駅の下りホームに接続しており、単線を上下線で共用しています。線路の配置上、山形新幹線「つばさ」が使用できる発着ホームは一つに限られるため、上下列車の同時使用ができません。また、「つばさ」と併結する東北新幹線上り「やまびこ」は、福島駅の前後で2度の平面交差を行う必要があります。これらの問題により、現状では輸送障害発生時のダイヤ復旧に時間を要しています。
この復旧時間短縮を目的として、福島駅に2本目のアプローチ線が新設されます。新しいアプローチ線は新幹線上りホーム側に接続され、上下別々のアプローチ線が利用できるようになります(詳細は上図を参照)。2021年5月から工事が始まっており、2026年度末(予定)の完成後は上下線の「つばさ」が同時に発着できるようになるほか、平面交差もなくなりダイヤに余裕が生まれます。
今後、新アプローチ線が奥羽本線をまたぐ箇所において高架橋の新設工事に着手するとのことで、上記の在来線運休はこの影響によるものです。